取り決めシート 7/8 やめる合図

3Pの取り決め⑦|やめたくなったときの合図

やめる合図は、「どう伝えるか」「伝えたら何が起きるか」「止めた人にどう接するか」の3行で書きます。声が出せなくなる場合に備え、言葉と動作の両方を決めます。合図が出たら、理由を聞かずに全員が止まります。

決まらない項目が1つでもあれば、その回は見送る。見送ることは失敗ではなく、取り決めの結果のひとつです。

更新日:2026年10月31日|3p3p.jp編集部

1決めておくこと

  • 言葉の合図:誰が聞いても分かる、短い言葉
  • 動作の合図:声が出ないときのために、手を2回たたく、肩を軽くたたくなど
  • 合図が出たら、全員が理由を聞かずに止まること
  • 止まったあと:服を整える、水を飲む、部屋を出る、帰る。選ぶのは止めた本人
  • 戻るかどうか:決めるのは止めた人だけ。戻らない選択も同じ重さで扱う
  • 最初の練習:服を着た状態で、合図を1回試して全員が止まれるか確かめる

2書き込み例

下は書き方の例です。そのまま写さず、自分たちの言葉に直して、全員が声に出して読み合わせます。

言葉
「ストップ」「ちょっと休もう」。後者は一時停止、前者は終わりの意味
動作
相手の腕を手のひらで2回たたく。声が出ないとき、体が動かないときも使える
止まったら
理由は聞かない。3人とも手を止めて離れ、止めた人が落ち着くまで待つ
止めた人に
責めない、ため息をつかない、「なんで」と聞かない
戻る・戻らない
戻るか帰るかは止めた人だけが決める。戻らなくても、誰も責めない
自分たちの欄

3決まらないときの選択

  1. 合図を2種類にする一時停止(少し休む)と、終わり(全部やめる)に分けると、言い出す負担が軽くなります。
  2. 紙に書いて見える所に置く覚えきれない人がいるなら、合図の一覧を紙に書いて見える所に置く。スマホで撮らず、紙にします。
  3. 練習で止まれなかったら、やめる服を着た状態の練習で、全員が止まれなかったり、笑って流したりしたなら、その日はやめます。
  4. 今回は見送る合図を決めること自体を嫌がる人がいるなら、それは見送りの合図です。

この項目で揉めやすい理由

止めたくても、声が出ない、体が動かない、という状態になることは珍しくありません。緊張や恐怖で体がすくんでしまうことがあり、警察庁の性犯罪の資料にも、同意しない意思を示すことが困難になる原因のひとつとして、このような状態があげられています。だから合図は、言葉だけでなく動作でも決めておきます。

合図が決まっていても、止めた人が責められる空気では使えません。「せっかくなのに」「盛り上がっていたのに」という反応は、次に合図を出す人を黙らせます。止まったあとの接し方は、合図そのものよりも、守られているかどうかが重要です。

合図が出たのに続けられた、止まってもらえなかった、という場合は、被害として相談できます。性犯罪被害の相談は、全国共通の短縮番号 #8891(性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター)や、警察の相談窓口で受け付けています。

よくある迷い

合図を出した人が、あとで「やっぱり大丈夫」と言ったら?

戻るかどうかは止めた本人が決めます。ただし、周りが「戻ってほしい」と促す形にならないよう、戻るときも、本人が自分の言葉で伝えるまで待ちます。

合図は事前に何回も確認すべきですか?

回数よりも、練習で全員が止まれることと、止まったあとの接し方が合意されていることのほうが大切です。

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